1962年のイップ・コフォード・ラーセンによる「デニッシュ」シリーズの発表と平行して、G-PLANデザインスタジオではラーセンとチームを組み、スカンジナビアデザインを消化吸収した英国独自デザインも開発も急ぎました。
そのG-PLANデザインスタジオを率いたのが、後の「フレスコ」を発表するヴィクター・ウィルキンス(Victor Wilkins)であり、同社の一里塚としては重要ながら決してセールス的には成功したとは言えない「デニッシュ」と同時に、彼ら独自の「ブラジリア」をG-PLANチーク家具総体としてプロモートしました。
「デニッシュ」は当時としてはいささか英国住環境にはオーバーサイズで、デザイン寄りの使い勝手の印象もありました。
それに対し英国人による住環境やサイズ感覚、使い勝手が踏襲され、なおかつ北欧的なセンスを感じる「ブラジリア」は好セールスと、派生するアイテムバリエーションを生み出します。
これが後に1970年代を迎えるG-PLANの成功の布石となるのでした。
いささか前口上が長くなりましたが、同ブラジリアのラージサイズのカップボードです。
左上段と右下段はドロップフロントで、ボトル等背の高い容器の収納と軽作業のワークデスクトップも兼ねます。
圧迫感を緩和するテイバードのトップと、脚廻りの意匠にウィルキンスのアイデアと、ラーセン直系のフォルムを感じます。
■ コンディション
カトラリー引出しのフェルトにやや使用感があります。
こちらの商品は大型家具となります。
設置場所への搬入経路(ドアや廊下の間口やエレベーターの使用の有無など)のご確認もあわせてお願いします。
■ ヴィンテージ商品に関するご注意
ヴィンテージ商品のほとんどが、製造から長い年月が経過したユーズド品となります。
そのため、ほぼすべての商品に細かな傷やダメージがございます。
その点をご理解いただいたうえ、新品では味わえない1点1点が異なるヴィンテージ独特の風合いをお楽しみください。
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湯の花ファクトリー(倉庫)
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